書籍「ジーニアス・ファインダー」の初稿（編集が入る前の著者が執筆した原稿のこと）から、みなさまにぜひ届けたい！という部分をお届けします。著者の熱量や味が残る原稿をどうぞお楽しみください ;)
21世紀は時間の時代
「はじめに」で書いたように、平成とともに始まった、インターネットが牽引した距離を問わないコミュニケーションは、コロナ・ショックによる完全遠隔業務でとどめをさされました。世界からすっかり距離が消え、ゼロとなったのです。
もはや東京の会社に在阪のまま就職し、定年まで勤め上げることも可能になりました。これから人々は暮らしと労働を完全に切り分けて、前者はよりフィジカルに（風や波を感じる）、後者はよりバーチャルに（ネットやデジタルで完結させる）なっていくはずです。人類は距離を克服しました。 距離を克服した人間の関心は、自ずと時間に向います。